これは傷ではありません
銘木無垢ダイニングテーブルDOIMOI てんちょうの高島です。
テーブルを納品させていただいたお客様から、「テーブルに傷の様な跡がある」と、お問い合わせをいただくことがあります。
詳しくご説明を聞きますと、過去にも同じような例でお問い合わせをいただいたことがありましたので、おそらく杢目の個性がでてるのかと思いました。
これは、木材によくある例で、流節、または縮杢の付近に「照り」が出ているものです。
流節について・・・
-------------スパイクノット ~~流れ節~~-----------------
柾目面によく現れる節。節は必ず円いわけではなく、木の内部側から
外側に向かって成長する枝を、垂直にカットした場合、木材には
細長く現れる。細い枝(節)の場合、傷のように見えたり、
流れ節の周辺の木目が枝の成長に引っ張られてゆがみ、
光の加減で凹んで見えたり、照りが出たりする場合もあります。
弊社にあるサンプルにもいくつか見つけましたので、ご紹介させていただきます。
こちら写真のサンプル例は光の反射で照りが明るく(白く)見えていますが、
同じサンプルでも逆方向から写したものでは暗く(黒く)見えています。
例えばスエードを手でなでて、逆立てると光の加減で白く見えたり濃く見えたりするのと同じで、
木材にも目の流れがあります。
木材の木目の流れ方向と、流節付近では木目の流れ方向が異なるため、
カットした断面に現れる流節が白く見え、塗膜面は凹んでなく平らなのですが
そこだけ白く見えたり、暗く見えたりして傷跡のように見えます。
また、木目の流れがゆがんでいることもあるため、目の錯覚で凹んで見えることもあります。
こちらはたまたま小口(板厚の断面)に流節が通っている例です。
流節は木の小さな枝が内部から外に向かって成長しているものがカット面に現れたものです。
本物の木、無垢材だからころ味わえる「木の個性」「奥深さ」をご理解いただき、末永くご愛顧いただければ幸いです。